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YM Half Sleeve

YM Half Sleeve

オーダー項目

通常価格 ¥5,500 JPY
通常価格 セール価格 ¥5,500 JPY
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「着ていることを忘れさせる」

山町カットソーシリーズは黒子的な存在を目指し全ての下支え=BASEのカットソーに仕上げました。

触った瞬間吸い付くような手触りだけどコットンのような張り感。でも着用すると素肌のような着用感で高機能でトップスにもなる。

生活の一部と化すショートスリーブ(半袖)を目指し、また山町の頭文字をそのままローマ字にあててYM(Yama Machi)と名付けて一新。

そして今回は更に上を目指し、冒頭にも掲げた「着ていることを忘れさせる」をテーマに2020年モデルからUpdateしてみました。

◆概要説明◆

ポリエステル100(内複合繊維49)、目付: 156g/㎡

本体生地:東レ / primeflex®︎

特長:

  • ストレッチ
  • 吸水速乾性
  • アウトドア向けオリジナルパターン
  • 汗シミ軽減
  • 耐摩耗性
  • UVカット

動きに追従する吸い付くような着心地と吸水速乾性、そして腕や肩の可動域を大幅に上げる独自のパターンを兼ね備えたこのカットソーはトップスの様でトップスでない、でもアンダーの機能も果たしながらもアンダーではない、トップスとアンダーのミドルレイヤー:中間着としての機能が有ります。

特に肩が凝りやすい方は是非このカットソーを体感して欲しいです。

 

◼️縫製◼️

縫製は当初フラットシーマーや3本針両振りにして縫製部のフラット化を目指しました。

しかしprimeflex®︎生地にはミスマッチの縫製でした。それはprimeflex®︎の肌触りが良すぎるからで、縫製部分の糸が多ければ多いほどprimeflex®︎の肌触りが際立ち縫製面がややストレスになりました。

※2本針裏振り

 

その結果、縫製違いだけで3種類のサンプルを作成して比較することになりました。サンプル代だけでも結構しますが、お付き合いいただいた専属のパタンナー様や新規の縫製工場様には感謝しております。

結果、やはり2本針4本糸ロック仕上げに落ち着きました。

※2本針4本糸ロック仕上げ

 

当初は3本針両振りという仕上げにしかけておりましたが、、、

※3本針両振り

 

表から見ても裏から見ても飾りステッチとして、そして縫製部をフラットにできごろつきが解消すると思いましたが、primeflex®︎には不向きな仕上げだったようで、アンダーウェアの上から着用することを基本とし、一般的なカットソーの2本針4本糸ロック仕上げが適しておりました。

 

◼️サイズ感◼️

身幅は細くもなく太くもなく、スリットがある事で僅かに裾が広がるように見えるようにしております。HIKE Tシャツ等で使用している既製ボディと比較して寸法的にはほぼ変わりません。

設計者所感ですが、XSで150-160cmくらいの方、Sで160-170cmくらいの方、Mで165-175cmくらいの方、Lで170-180くらいの方に合うかと思います。

ただ、着用の仕方で印象が変わり、設計者が172cmでM~Lを着用し、XLでルーズフィット(少しオーバーサイズの7分袖風)、Lでややゆったりフィット、Mでアクティビティ向けのジャスト、Sはかなりピタッとしたアンダーウェアのようなタイト(細身で骨格が細い方はSでも172cmくらいまでは対応できます)フィットです。

※172cm/ブラックL着

 

裾を狭くするとジャストで着用した際には腰回りにフィットするので激しいアクティビィティには向いていると思いますが、動いているときに捲れ上がったりしてまた下げてとする作業がストレスになると考えましたし、何より普段使いの際にシルエットが綺麗に見えなかったので、Aラインに見えるように今回はスリットをつけました。


※スリット

そうすることで動きに合わせて裾から換気出来、空気の動きを中で作って外へ排出するような動きにもなり、より行動中のperformanceを上げられると考えております。

 

◼️パターン◼️

「肩に縫製部」を設けないことで、可動域をラグラン同様に広げ、且つ、さまざまなアクティビティへストレスをかけずザックのショルダーハーネスが「縫い目」に干渉する事も避けております。


※パターン図

 

 

生地は非紡績糸のため擦れ・摩擦には強い生地で、メッシュドライ生地ならザックを背負うと一夏でダメになりますがこのPrimeflexはその点見事にクリアする性能。※粗いメッシュで摩擦がかなり多い場合など状況によって程度は異なると思いますが月70-100kのトレイルランやライトハイク系ではピリングは見受けられませんでした。


 

 

 

そして衿は気持ち広めに取っております。

既製品は首元ピッタリの物が多いですが、少しだけ広げる事で首回りのストレス軽減、そして何よりシルエットが非常に綺麗に見えます。

 

■生地のその他特徴■

他のポリより高く臭いが付きにくく、且つ汗が目立ちやすいカラーでもこの生地は汗シミ目立ちにくいです。

例えば定番のグレーは色味的にもなんにでも合わせやすく、濃い目のボトムス(カーキ、オリーブ、ベージュ、ブルー、黒)などに合わせやすく重宝しますが、「汗染み」のコントラストで嫌煙するかたも多いのでは。。。

発汗量の多いランやトレイルで試しましたが、、、

1: ブラック汗染み

2: チャコールグレーの汗染み

よくあるグレー特有の大きな汗染みはかなり「目立ちにくい」と思います。

そもそも白に近い、淡い色は光が「乱反射」して白っぽく見えており、水分を生地が保持する事で光の「吸収」がその水分エリアで発生し、暗く見えてしまいます。それが汗染みが「目立つ」原因=コントラストとなります。

当方も発汗量が比較的多いほうで、このテストで汗が目立つようならば、ブラックのみで統一しようと実は考えておりましたが、良い方向に裏切られて、少し薄めのグレーでも良いかと思い採用しました。

 

ハーフスリーブの魅力

  • 重ね着しやすい
  • トップスとしてもアンダーとしても使える
  • 二の腕からの冷えを防止
  • シルエットが綺麗
  • アームカバーのずり落ちもカバー出来る

 

またアームカバーが二の腕から落ちるのも回避できますし、半袖+アームカバーより保温性もよいです。


袖口がタイトでは無いので、上げ下げも非常に楽です。画像のモデルのようにアームカバーをリストバンドのようにおろして温度調整しやすく、ハーフスリーブなので二の腕が冷え切るのを防止します。

 

またさっとウィンドジャケットも羽織りやすくアームカバー、ハーフスリーブ、ウィンドジャケットで温度調整が可能で幅広いシーズンに対応が可能です。

汎用性で言えばサイクルウェアとしても対応します。

他メーカーさんでも7分袖でサイクルウェアが出ておりますが5-6分袖のMOUNTDOORハーフスリーブでも十分秋の通勤通学時の寒暖差をカバーできます。長袖だと心拍数が上がると袖を捲り上げたくなりますが、その点5分袖だと調整がしやすく熱くなりすぎることもありません。

 


◇開発ストーリー◇

先ずは黒子のネーミングはあくまでメインはお気に入りのレインジャケットやウィンドパーカー、山シャツ、Tシャツの引き立て役、その下支えでいさせて欲しい、そんなところから初代シリーズは「黒子」と名付けました。

今回のハーフスリーブ、特に各アパレル社のウィンメンズラインでは定番で出しておりますが、重ね着前提や、より体のラインを出すため、タイトフィットな商品が多いと思います。一方メンズラインではほとんど見ないと思います。アンダーウェアなところまで幅広く展開されているメーカーさんなどはリリースしてたりしていますが、アンダーとしての位置付けで、メイントップスとして着用すると万人受けしないかと考えます。開発者の当方もこの手のハーフスリーブはアンダーとして着用することが多く、トップスとして1枚で着用するとシルエットがどうも悪く、必ずTシャツのアンダーなどに着て重ね着してました。


それでは着る人をやはり選んでしまう、、、そう考えたMOUNTODOORではその点をカバーし、アームホールや裾幅にゆとりを少し持たせ、パターンでラインを作ることで、商品画像のように、少し脱力感のあるカットソーに仕上げることに取り組みました。

これにより、外気も取り込みやすく、衣服と肌の間の空気の動きも良く、且つ、通気性も上がりますし、肌に密着していないので、風が吹いた際に体温を一気に奪われることも少なくなります。

 

一例ですが、発汗量の多いトレイルランニングに時に参加する当方はとにかく撥水系、疎水系のアンダーを着用して、速乾性の高いトップスへ汗が素早く移行するようにこれまで取り組んできました。ですが、前述したように発汗量が多くなる、特にトレイルランニングだと直ぐに汗の移行がMAXに達し、常にシャツは保水した状態となります。暫くして活動が少し低下したとき、冷たい外気に触れると一気に体力を奪われる経験を何度もしました。

それからゆとりの有るカットソー等で再度トライしたとき、当然アンダー部は発汗マックスなので行き場を失った汗が次なる階層=レイヤーを探しておりますが、ゆとりが有ることでたまにしかアンダーと触れないので、速乾自体は少しずつですが、大きく体温が奪われることが少なくなったので、当方に合った仕様でした。

※勿論第一線のアスリートの方とはパフォーマンスが全く違うので、全ては当てはまらないと現段階では思います。ですが、トレイルに関しては市民ランナーに毛が生えた代表としてのスペックとしては強ち間違った評価ではないと思います。


最も発汗の多いトレイルでこのような評価で、普段使いしている日常生活から、ちょっとしたランニング、ハイキングまでは本当に難なく快適に利用でき、非常に心地よい仕様に仕上がっております。今までにはない、でも気取らない、そんなスタンダードを作り出したいと節に考え出来上がった商品、、、いやこれはギアです。

 

着用レビュー: XSサイズ

車中泊とテン泊初日にて着用。
途中シェルを羽織るが蒸れて不快になる、と思うことも少なく、べたつきも気にならなかった。
行動中かなり発汗したが匂いはいつもの吸水速乾Tシャツより気にならなかった。
また、ロッヂから目的地まで12時間、急斜面アップダウン、鎖場、沢つたい(ほぼ壁の様)のトラバースなどかなり体を動かすも、違和感もなく動きもスムーズ。五分袖も曲げ伸ばし違和感なし。
普段はインナーにF社のドライメッシュを着用しているが、着なくとも汗冷えなど気にならず、天候も良かったお陰で休憩中には乾いた。
 
ザック重量もテント泊装備だが、ショルダーハーネスなどの擦れによる生地ダメージもなく問題なし。
 
サイズ感はフィットし過ぎず、緩すぎずでよい。
捲り上げ等には袖の部分はもう少しフィットしたほうが楽かな?と思うくらいだった。
 
 

着用レビュー: Mサイズ

秋山にて着用。標高600mからスタート、気温は12度程度で上にレインジャケットを防寒着として着用し登頂開始。途中1,200mにて霙~雪へと変わる。この時手持ちの温度計で4度付近へと変わる。ヒートアップは多少しており、レインジャケット内の結露が若干始まる。カットソーは濡れ始めるも衣服内はまだ適温をキープ。
その後山小屋へ到着時には気温は2度付近まで下がる、1,800m近辺。さすがに体が冷えてきて、山小屋でインシュレーションウエアを一枚着用して上からレインジャケットを羽織る。この時レインウエアの中は結露しており、山小屋にて内部を拭き取り着用。
その後1,900m付近で登頂。インシュレーションが無いと流石に寒く、ハーフスリーブとインシュレーション(アルファダイレクト)とレインウェア(10D程度)でバランスがちょうどよかった。
ただ、インシュレーションの表面は水滴で濡れていたので、寒暖差が外と大きく、結露していた。
 
その後下山し内部を確認。ハーフスリーブは半分程度は濡れていたものの、レイヤーのバランスも良く汗冷えには至らず、快適な登山をサポートしてくれた。
 
この気温化の登山ではハーフスリーブで十分で有り、ロングスリーブとメリノ着用だとレイヤーを考えていかなければ内部結露はハーフスリーブよりも多かったと思う。
非常に快適なカットソーで有る。
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